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「五方よし」のメニュー開発

「五方よし」のメニュー開発

 「良い料理をそろえたい」とは、飲食店を経営していれば誰しも思うことです。でも、「良い料理」とは何でしょうか?おいしければ、「良い料理」でしょうか?もうかれば、「良い料理」でしょうか。どれもそうですし、どれもそれだけでは正解ではないように思えます。

 なんのために料理を取り揃えているのかの原点に返れば、答えはおのずと見えてくるでしょうか。

 お客様においしいと喜んでもらい、また食べに来てもらうこと、これは間違いなく正解を構成するでしょう。

 その料理やその料理を生み出す会社の能力のおかげで、その地域になくてはならない店舗と地域の皆さんに思ってもらえる、そんな料理も間違いなく「良い料理」です。

 さらに、お取引先も商売が太くなる、そんなのもやっぱり「良い料理」なのではないでしょうか。

 その料理のおかげで店舗がしっかり利益をだせて繁盛するならば、これも「いい料理」といっていいでしょう。

 そこで、私は以下を「よい料理」と考えました。

           関わる人すべてが幸せになれる料理

 さらに付け加えると、チェーン店のように、本部で開発した料理を店舗で決められた方法でほかの人に作ってもらう場合、作り方の難易度が低いことも重要です。難しいと、味がブレまくることになりますから。チェーン店の厨房には、ほとんど包丁を握ったことのない男子大学生や味の文化的背景が異なる外国人留学生が入ることもあります。かれらがストレスなくオペレーションを遂行できることもまた「良い料理」の重要な要素となります。

 五方よし、の料理が作れたらきっとその料理はいい料理です

 

 

※冒頭写真

 名古屋のグリーディーバーガー。2021年8月にオープンしたグルメバーガー。チキンが売りなのに、なぜかビーフにしてしまったのだった。

 ソラミミ、レイヤーズ、ハンバーガー生活のすすめ、リコスといくつか回った。もちろん、マックもフレッシュネスも。マックの安定感とトレードオフの見事さにはやはり驚く。同じ外食人として、マクドナルドはできそうでできないガラスの天井を感じさせられてしまう。